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The Mind of the Strategist


披露山公園からの眺めです
by muramatsuk
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大前研一ライブ/2005年9月4日号

*韓国経済成長率
/韓国銀行報告書では潜在成長率が低下で波紋

2005-14の成長率予想
年4.6%

1991-2000年
年6.1%

2001-2004年
年4.8%

これでもいい数字です
韓国とシンガポールは否定的な予想をすると国民の反感を買う
日本と全然違います
大前さんなんかは韓国に厳しいことを言ってるからインターネットでかなり批判されている
財界人は分かってるから「大前さん言ってください」と言います
自分たちは言えないからです


*労働経済動向/厚生労働省が8月の過不足判断指数(DI)をプラス16に

大前さんはニートについてはどう考えられますか
放っときますね
食えなくなったら絶対何かします

予算の季節になると役人は今年の流行語を探すんです
例えば今年はアスベストが出てきてます
これも予算をつけるんでしょう
どこに原因があったか調べましょうと
しかし本当は経済産業省なんかは全部分かってる
役人は今年の流行語を予算に変える天才なんです


*衆院総選挙
岡田はもともと郵政民営化の賛成しなければいけなかった
早く小泉を終わらせる
その代わり悪いところは自分たちで直すと言わなければいけなかった
小泉はやることがなくなってレイムダックになっていたはず
岡田はBut However On The Other Hand ばっかり言ってる
小泉は圧勝するでしょう

今週のイメージ
http://www.tivo.jp/

ホリエモンがこれを知らなかったわけがない
もともとニッポン放送買収の時もグリーンメーラーでしょうと言ってましたが近いうちに日本でも同じような製品が出るでしょう。

*トヨタ自動車
/レクサス専用店舗が全国143ヶ所で開業。
富裕層の取り込み狙う
トヨタは内部矛盾抱えます
クラウン売ってるとこと別に販売店作ってます

しかし大前さんのサピオの連載ではもう少し突っ込んでます
アメリカでは高級車と大衆車は店舗を別に売っている
アメリカ製自動車とドイツ車と比べるとドイツ車の方が品質がいい
しかしトヨタはレクサスを出してドイツ車よりもサービス面でリードしたため成功した
これを日本に持って来ようとしている
しかし日本の客はショールームにはほとんど来ない
平均1日3人です
実際は営業マンが回って売っている
今回トヨタはレクサスのショールームの2000億投資したがそれよりもヤナセを買収した方が早かったのではないか
なぜならヤナセの時価総額は1000億だから
ヤナセを買えば顧客リストもついてくるのでその方が効率がいいに決まっている

ただレクサスの戦略に対して大前さん以外に反論してる人はいない
実はサピオの主張は間違ったかなとも密かに思ってます(笑)


*セブン&アイ・ホールディングス
/「イトーヨーカ堂」グループの持ち株会社設立で新体制へ
イトーヨーカドーの不採算店30店を閉鎖
ヨーカドーを子会社にしてしまう
ヨーカドーのリストラはダイエーとくらべて簡単でしょう
中内さんは土地を買って担保にして新規出店したが鈴木さんは早くからバランスシートを意識してほとんどリースでやっていて自前ではないから


*インターネッ電話
/マイクロソフトが「テレオ」買収を発表、
VoIP電話サービスを年内開始。
「グーグル」もVoIP電話事業を開
将来的には携帯電話もVoIP化するでしょう
高い通話料金も下がるはず
ドコモの収益構造も将来的には変えざるを得ないでしょう

*ブロードバンド通信
/総務省調査でブロードバンド加入者数は約2058万回線に
地上波デジタルは必要なくなるんじゃないか
ブロードバンドで何でも放送できてしまいます

*大学のIT化/大学が講義資料を無償公開。
OCW(Open Course Ware)
これは成功しません
こんな退屈なものはないです(笑)
天下のMITでもダメ、退屈です
例えばBBTは複数のカメラを使って大前研一が質問に答えてるから我慢して観てるんです(笑)

*ヤマト運輸
/宅配時留守で受取人にメールの新サービスを11月から開始
グッドアイディアです
何でもっと早くやらなかったの?
ヤマトはクルマ使ってなくて手押し車でやってます
日本の主要なところはそれでカバーしてます
アメリカでは絶対できません
ビルの下に置いて上がってるうちに戻ってくると空になってる(笑)
日本はいい国です

*ニコン/無線LAN機能内蔵のコンパクトデジカメ
「クールピクスP1」を発売
昔、大前さんが息子と一緒にこれに近い特許を出した
無限フィルムのアイディアです
特許庁は拒否
似たようなコンセプトをカシオが出していた
大前さんが親子で相談して連名で出した思い出があります
(しかし大前家では子供に特許の申請の仕方を教えてるんですね)

<Realtime-on-line case study もしも私が「松井証券の松井道夫社長」だったら>
ネット証券のトップは現在松井証券
専門家はカブドットコムを使っている
大前さんもカブドットコム
営業収益でイートレードが松井を抜いたのが今回のニュース
対前年比では-19%になっている
引受シェアランキングは野村がトップだがあまり伸びていない
従来の銀行系が強い
リサーチでも野村が強かったが大和総研に負けている

松井証券の今までの勝因は野村證券をターゲットにしてネット1本に絞ったこと
イートレードはSBIがスポンサー
体力勝負の時代になってる
楽天はイーコマースがまだうまく行っている
松井は守りに入って動きが取りにくい
リサーチは野村の領域になる

では松井さんならどうするの?
大前さんが松井だったら?
「クリンチします」
野村と組んでもいいです
ひとつの手です
もうひとつは銀行系に入れてもらう
外資ではドイツ銀行かUBSもいい
UBSは世界第2の銀行で資金は無限です
野村と組むのはくやしいでしょう
コミッションをイートレードと同じくらいに下げられます
SBIもUBSと比べれば小さい
UBSからすると金融商品のマーケットができる

by muramatsuk | 2005-09-19 02:05 | 大前研一
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